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첫차 (cheotcha) — 一日のいちばん先頭に立つ、その一台

첫차

첫차 (cheotcha) は、その日いちばん最初に出発するバスや列車のことです。時刻表のいちばん上の行に書かれている、あの一台。一日の運行がそこから始まる車です。

早朝5時半のバス停を思い浮かべてみてください。空はまだ暗く、店のシャッターは下りたまま、バス停の電光掲示板だけがぽつんと明るい。そこに立っている人は、たいてい二種類です。これから一日を始める人と、昨日をまだ終えられていない人。清掃の仕事に出かける方、早朝の工事現場へ向かう方、夜通し遊んでタクシー代が惜しくて粘っていた大学生、そしてバックパックを背負った旅行者。この人たちが、同じ車を待っています。その車の名前が 첫차 です。

ですから첫차は、情報を伝える言葉であると同時に、温度を持った言葉でもあります。時刻表のことだけを言うなら「午前5時30分の車」と言えば済むのに、韓国の人はわざわざ첫차と呼びます。その言葉の中に、まだ誰も踏んでいない一日がまるごと入っているからです。旅行者にとって첫차は一日分を余計に稼ぐ切符であり、仕事に向かう人にとっては逃してはいけない最終ラインであり、夜を明かした人にとってはやっと家に帰れるという合図です。反対側の端には 막차 (makcha) があります。막차が焦りと名残惜しさの言葉だとすれば、첫차は決意と始まりの言葉です。

国立国語院の辞書で確認する

첫차 「명사」 그날의 맨 처음 떠나는 차. [en] first bus; first train — The first bus or train for the day. [ja] しはつ【始発】。いちばんれっしゃ【一番列車】 — その日、最初に出発する乗り物。 [es] primer vehículo — Primer vehículo que entra en circulación ese día. [zh] 首班车,头班车,首车 — 当天按班次驶出的第一班车。 ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

ポルトガル語の語釈は辞書に収録されていないため、以下は私たちが独自に訳したものです(辞書未収録・独自訳):primeiro ônibus; primeiro trem — o primeiro veículo que parte no dia.

辞書が定義をたった一行で終えている点に注目してください。「その日の」「いちばん最初に」「出発する」。この三つの条件がすべてです。大きさも種類も問わないので、市内バスでも高速バスでも地下鉄でも列車でも、その日の第一便ならすべて첫차です。続く例文は、この単語が実際にどんな場面で使われるのかを見せてくれます。

첫차는 아침 다섯 시에 있고 마지막 열차는 밤 열두 시까지 있어요. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

いちばん基本的な使い方です。駅員さんや地元の人に運行時間をたずねたときに返ってくる、典型的な答え方でもあります。ここで大事なのは、첫차と마지막 열차(=막차)が一つの文の中でペアになって出てくること。韓国で公共交通の時間をたずねるときは、この二語を知っているだけで半分は解決します。

동녘에 해도 안 뜬 이른 새벽부터 터미널에는 첫차를 타고 일터로 향하는 사람들이 있었다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

첫차がなぜ感情を含んだ言葉なのかを教えてくれる文です。日も昇っていない時刻、ターミナル、仕事場。この組み合わせは、韓国の小説やドラマが「まじめに生きることの重み」を描くときに、繰り返し登場する場面です。

그럼 첫차 올 때까지 여기서 노숙하는 수밖에 없겠다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

막차を逃した人のセリフです。韓国で첫차は、このように막차と一心同体のようにくっついて回ります。夜12時に電車やバスが終わってしまえば、次の選択肢はタクシーか、それとも5時半か。学習者が実際に経験することになる状況でもあります。

첫차가 찬 새벽 공기를 가르며 빠르게 달려간다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

描写の文です。첫차は道路がすっかり空いている時間に走るので、とりわけ速く感じられます。「찬 공기(冷たい空気)」という表現が一緒に出てくるのも、偶然ではありません。

첫차에 탑승하다. 첫차로 떠나다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

助詞の組み合わせを覚えておきましょう。「乗る」という行為には 첫차에 (cheotcha-e)、移動手段として使うときは 첫차로 (cheotcha-ro) を使います。日常会話でいちばんよく登場するのは 첫차 타고 가다 (cheotcha tago gada) の形です。

実際の会話で見てみる

場面:土曜日の早朝4時50分、江陵行きのバスを待つ高速バスターミナルの待合室。切符売り場の横の椅子に、二人が並んで座っています。

ジュンギョン: 야, 너 진짜 왔네. 나 혼자 첫차 타는 줄 알았어. おい、本当に来たんだな。俺一人で始発に乗ることになると思ってた。

エミリー: 내가 어제 몇 시에 잤는지 알아? 두 시. 私が昨日何時に寝たか分かる? 2時だよ。

ジュンギョン: 그냥 안 자고 나오지 그랬어. 두 시간 잘 거면. どうせ2時間しか寝ないなら、いっそ寝ないで出てくればよかったのに。

エミリー: 그래서 택시 타고 왔잖아. 지하철 첫차는 아직 멀었더라고. だからタクシーで来たんじゃない。地下鉄の始発はまだまだ先だったの。

ジュンギョン: 잘했어. 이 첫차만 타면 바다에서 해 뜨는 거 딱 맞춰 봐. 正解。この始発さえ捕まえれば、海から日が昇るのにちょうど間に合うよ。

エミリー: 그 말 믿고 네 시에 일어난 거야. 흐리기만 해 봐. その言葉を信じて4時に起きたんだからね。曇ってたら承知しないから。

こう使うと不自然です

✗ 저 지난달에 드디어 첫차 샀어요.(初めて買った自動車のことを言いたい場合) ✓ 저 지난달에 드디어 첫 차 샀어요. → くっつけて書く첫차は、その日いちばん最初に出発する公共交通の便のことです。人生で初めて手に入れたマイカーは、分かち書きをして첫 차と言います。文字に書けば分かち書きで区別できますが、話し言葉では前後の状況が判断してくれます。車の話をしたいときは、제 첫 자동차(私の最初の自動車)のように言い換えるほうが安全です。

✗ (午後3時、バス停で)저기요, 첫차 언제 와요? ✓ (午後3時、バス停で)저기요, 다음 차 언제 와요? → 첫차はその日の第一便であって、もうすぐ来る車のことではありません。午後に첫차をたずねると、相手は明日の早朝の時刻を教えてくれるか、きょとんとして聞き返してきます。今待っている車は 다음 차 (da-eum cha)、たった今行ってしまった車は 방금 차 (banggeum cha) です。

場面別の応用例文

1. 旅行の計画を立てるとき — 一日を余計に稼ぐために

우리 내일 첫차로 출발하자. 여섯 시 반 차니까 점심 전에 도착해. (uri naeil cheotcha-ro chulbalhaja. yeoseot si ban cha-nikka jeomsim jeone dochakhae.) 明日は始発で出発しよう。6時半の便だから、お昼前には着くよ。

韓国の旅行好きが日帰りや1泊2日の予定を組むとき、ほとんど反射的に口にする文です。「첫차로 출발한다」という言い方には一日をまるごと使い切るという意思がこもっているので、この言葉を切り出した側が、たいてい旅程の主導権を握ることになります。

2. 막차を逃した明け方 — タクシー代と2時間のあいだで

택시비 삼만 원 나온대. 그냥 여기서 버티다가 첫차 타고 들어가자. (taeksibi samman won nanttae. geunyang yeogiseo beotidaga cheotcha tago deureogaja.) タクシー代3万ウォンだって。もうここで粘って、始発で帰ろうよ。

ソウルで夜12時を過ぎると実際に始まる交渉です。24時間営業のカフェやコンビニの前で2時間ほどやり過ごして첫차に乗る、という選択を韓国ではよくします。この文を自然に使えれば、明け方の会話にすぐ入っていけます。

3. 通勤の朝 — 逃してはいけない一台

첫차를 놓치면 지각이라서 네 시 반에 알람을 맞춰 놨어요. (cheotcha-reul nochimyeon jigagiraseo ne si bane allameul majchwo nwasseoyo.) 始発を逃すと遅刻なので、4時半にアラームをセットしておきました。

첫차が生活の最前線になっている人たちの文です。ここでの첫차はロマンではなく最終ラインで、놓치다(逃す)という動詞とセットで使われます。첫차를 놓치다 (cheotcha-reul nochida) は、まるごと覚えておくと便利な組み合わせです。

敬語・タメ口と、似た表現

첫차は名詞なので、それ自体に敬語とタメ口の区別はありません。丁寧さは文末で決まります。友だちには 첫차 몇 시야? (cheotcha myeot siya?)、駅員さんや運転手さんには 첫차가 몇 시에 있나요? (cheotcha-ga myeot sie innayo?) と言います。旅行中なら、後者の文をまるごと覚えておくと役に立ちます。

表現温度・強さ使う場面
첫차 (cheotcha)始まり・決意。明け方の空気の感触その日の最初のバス・地下鉄・列車
막차 (makcha)焦り・名残惜しさ。背中を押される感じその日の最終便。첫차と常にペア
다음 차 (da-eum cha)中立。情報を伝えるだけ今待っている、すぐ次の便
첫 비행기 (cheot bihaenggi)첫차と同じ手ざわりだが航空便飛行機や船には첫차を使わない。첫 배、첫 비행기と言う

最後の行はとくに覚えておいてください。첫차の차は漢字の「車」から来た言葉なので、車輪で転がる乗り物をひとまとめにします。ですから地下鉄も列車も첫차ですが、空や海を行くものには付きません。

文化背景 — 5時半という時刻

첫차という言葉の作りは、単純で透明です。「最初の」という意味の接頭辞 첫- に、乗り物を意味する 차 が付いただけ。同じ系列に 첫사랑 (cheotsarang)첫눈 (cheonnun)첫걸음 (cheotgeoreum) があります。反対側には「最後」を意味する 막- が付いた 막차 (makcha)막내 (mangnae)막판 (makpan) が並びます。この二つの接頭辞を押さえておくだけで、韓国語の語彙がひとかたまりずつ付いてきます。

韓国の都市の公共交通は、だいたい早朝5時半ごろに첫차が出て、深夜0時前後に막차が終わります。この構造が、夜の文化の形を決めてきました。0時で足がなくなるので、人々は11時半あたりで時計を見て腰を上げるか、いっそ居座って첫차まで粘るか。24時間営業のカフェ、明け方までやっているクッパの店、チムジルバンが街のあちこちに残っている理由のひとつが、この数時間の空白です。韓国ドラマが夜通し歩いた二人をわざわざ明け方のバス停に立たせるのも、そのためです。言うべきことを言い切れないまま첫차が到着し、一人が乗り、もう一人が残る。첫차はこの場面で時計の役割を果たします。「もうこれ以上は先延ばしにできない」という合図を、セリフなしで伝えてくれるのです。

旅行者にとっては、少し違う顔を見せます。江陵や束草へ向かう明け方のバス、釜山行きの始発列車は、古くからある国内旅行の定番です。첫차で出発すれば到着地で朝ごはんを食べられて、一日がまるごと残ります。だから韓国の人にとって「첫차로 가자」という言葉は、単なる時間の提案ではなく、「今回の旅はちゃんとやろう」という提案に近いのです。

今日のクイズ

土曜日の午後2時、バス停で20分もバスを待っている友人が、いらいらしながら言います。空欄に入るいちばん自然な言葉はどれでしょう?

아, 진짜 안 오네. ______ 언제 와?

  1. 첫차
  2. 막차
  3. 다음 차

正解:3番、다음 차。

첫차はその日いちばん最初に出発する車なので、午後2時にはもう9時間ほど前に行ってしまっています。막차はその日の最終便ですから、まだずいぶん先です。今、目の前で待っている車は다음 차。첫차と막차は一日の両端を指す言葉で、その間のごく普通の時間帯には다음 차と言う——これだけ覚えておけば大丈夫です。


この記事の語釈と例文は、韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr) から引用しました。当該部分(翻訳を含む)は CC BY-SA 2.0 KR ライセンスのもとで利用・配布されます。