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핫도그 (hatdogeu) — パンに挟んだものも、棒に刺したものも「핫도그」です

핫도그

핫도그 (hatdogeu) は、細長いパンに縦の切れ目を入れてソーセージを挟んだ食べ物と、長いソーセージに棒を刺して小麦粉の衣をつけ油で揚げた食べ物と、その両方を指す言葉です。一文にまとめるなら「ソーセージをパンか衣で包んだ食べ物」ということになります。英語の hot dog から入ってきた外来語ですが、韓国に渡ってきてから意味がもう一つ増えました。

この言葉が実際に飛び交う場所は、かなり決まっています。市場の揚げ物横丁の屋台、学校前の분식집 (bunsikjip、韓国式の軽食店)、そして野球場の観客席。同じ単語を口にしたのに、どこで言ったかによって手に渡されるものがまるで変わってしまう — そこがこの単語の面白いところです。

英語圏の学習者がいちばんよくつまずくのも、ここです。英語の hot dog はパンに挟んだものだけを指し、棒に刺して揚げたほうは corn dog という別の名前で呼びます。ところが韓国語の핫도그は、その二つを一つの単語に収めています。ですから「핫도그 하나 주세요」というまったく同じ文が、野球場ではパンを、市場では揚げ物を呼び出すのです。どちらが出てくるかを先に知りたければ、単語を変えるのではなく、売っている場所を見ればいい、というわけです。

品詞は名詞で、外来語なので活用はありません。敬語かタメ口かという違いも単語そのものにはなく、その単語を入れる文のほうで分かれます。数えるときは하나 (hana)、두 개 (du gae) のように数えます。

国立国語院の辞典で確かめる

国立国語院『韓国語基礎辞典』は、この単語に意味を二つ載せています。

「1」 긴 빵을 세로로 갈라 소시지 등을 끼우고 버터와 겨자 소스 등을 바른 음식. [en] hot dog — Food made by cutting a long bun vertically half way through, stuffing it with sausage, etc., and then spreading butter and mustard, etc., over it. [ja] ホットドッグ — 細長いパンに切れ目を入れ、ソーセージなどを挟んでバターやマスタードなどを塗ったもの。 [es] pancho, perro caliente — Alimentos hace cortando una larga bollo verticalmente medio camino a través de, el relleno con salchicha, etc., y luego untar mantequilla y mostaza, etc., sobre él. [zh] 热狗 — 把火腿肠夹在竖着切开的长面包里,并涂抹黄油和芥末酱的食物。 ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

「2」 긴 소시지에 막대기를 꽂고 밀가루를 둘러서 기름에 튀긴 음식. [en] sausage on a stick — Korean street food made by skewering a long sausage on a stick, coating it with flour, and then frying it in oil. [ja] アメリカンドッグ — 長いソーセージに棒を挿し、小麦粉で作った衣をつけて油で揚げたもの。 [es] salchica rebozada en harina — Comida consistente en una salchicha ensartada en un palo, recubierta en masa de harina y frita en aceite. [zh] 热狗 — 一种食物,在长火腿中插入棍子,用面粉包裹后油炸而成。 ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

「2」の英語の語釈が Korean street food と書かれていること、日本語の対応語が ホットドッグ ではなく アメリカンドッグ に分かれていることに注目してみてください。辞典のほうで先に「これはパンのほうとは別物です」と示してくれている、というわけです。(ポルトガル語訳は辞典に載っていないので、こちらで訳しています —「1」は cachorro-quente、「2」は salsicha empanada no palito。この二行は当サイトの独自訳です。)

同じ辞典に載っている実際の用例を見ると、この単語がどんな場面に置かれるのかが、もっとはっきりします。

어린 조카는 소시지가 들어 있는 핫도그를 가장 좋아한다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

「소시지가 들어 있는(ソーセージが入っている)」とわざわざ付け足しているところを見てください。핫도그とだけ言ってもどちらか確定しないので、パンに挟んだほうを指したいときには、こうして説明をもう一つ重ねることがよくあります。

분식집 아주머니가 기름에 막 튀겨 낸 따끈한 핫도그를 손님에게 주었다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

こちらは「2」の典型的な場面です。분식집、油、揚げたて — この三つの言葉だけで、どちらの핫도그なのかがすぐ目に浮かびます。

손님, 핫도그 소스는 어떤 걸로 하시겠습니까? ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

売る人がお客さんに向かって使う敬語の文です。ケチャップとマスタードのどちらにしますか、という意味で、実際のお店でよく耳にしますから、丸ごと覚えておくと便利です。

저 영화관 앞의 가판대에서 맛있는 핫도그를 판다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

売店、スナックコーナー、屋台のような「立ったまま買って、歩きながら食べる場所」が、この単語の本拠地です。レストランのメニューより、道の上ではるかによく出会います。

민준이는 스낵 코너에서 핫도그를 사 먹었다. ── 韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr)

사 먹다 (sa meokda、買って食べる) という組み合わせも一緒に覚えておきましょう。핫도그は、作って食べる食べ物としてよりも、買って食べる食べ物として文に登場することが多いのです。

実際の会話で見てみる

場面:土曜日の午後、近所の市場の揚げ物横丁。屋台の前に長い列ができている。

ジュンギョン: 여기 핫도그 진짜 맛있어. 딱 십 분만 기다리자. ここの핫도그、めちゃくちゃおいしいんだ。十分だけ待とうよ。

エミリー: 어? 근데 빵이 안 보이는데? 다 막대기에 꽂혀 있잖아. あれ? でもパンが見当たらないけど。ぜんぶ棒に刺さってるじゃない。

ジュンギョン: 아, 캐나다에선 저걸 콘도그라고 하지? 한국에선 이것도 그냥 핫도그야. ああ、カナダではあれをコーンドッグって言うんだよね? 韓国ではこれも普通に핫도그なんだ。

エミリー: 헐, 그럼 빵에 낀 건 뭐라고 불러? えっ。じゃあパンに挟んだほうは何て呼ぶの?

ジュンギョン: 그것도 핫도그. 야구장에서 핫도그 달라고 하면 빵이 나오고, 여기서 하면 튀김이 나와. それも핫도그。野球場で핫도그くださいって言えばパンのが出てくるし、ここで言えば揚げたのが出てくる。

エミリー: 아, 파는 데를 보고 알아채야 되는 거구나. 난 설탕 많이 뿌려 달라고 할래. なるほど、売ってる場所を見て察するわけね。私は砂糖をたっぷりかけてもらおうっと。

こう使うと不自然です

핫도그はモノの名前なので、相手によって使い分ける言葉ではありません。代わりに、学習者が実際によくぶつかる二つの勘違いを取り上げます。

✗(市場の揚げ物屋台の前で、パンに挟んだものを期待しながら)핫도그 하나 주세요. ✓(同じ場所で、揚げ物が出てくるとわかったうえで)핫도그 하나 주세요. 설탕도 뿌려 주세요. → 文はまったく同じなのに、期待のほうがずれてしまいます。屋台や분식집での핫도그の初期設定は、棒に刺して揚げたほうです。パンに挟んだものが欲しいなら、単語を直すのではなく、野球場・コンビニ・ベーカリーへ場所を移したほうが早いのです。

✗(コンビニでおでんの練り物の串を指して)이 핫도그 하나 주세요. ✓(コンビニでおでんの練り物の串を指して)이 핫바 하나 주세요. → 見た目が似ていても、中身が魚のすり身の棒状の食べ物は핫바 (hatba) と呼びます。핫도그の中身はソーセージです。

場面別の応用例文

場面 1 — 学校前の분식집で友だちと 授業が終わってお腹の空いた午後、분식집の前を通りかかって揚げ物のにおいを嗅ぎました。

  • 야, 저기서 핫도그 하나씩 먹고 갈까? ねえ、あそこで핫도그を一本ずつ食べていかない?
  • 나 지금 현금이 없는데. 카드 돼? 私、今現金がないんだけど。カード使える?

場面 2 — 野球場の売店で、初めて来た友だちに 観客席に上がる前、売店の列に並んでメニューを選びます。

  • 여기 핫도그는 빵에 낀 거야. 시장에서 파는 거랑 달라. ここの핫도그はパンに挟んだほうだよ。市場で売ってるのとは違うんだ。
  • 그럼 내 건 겨자 소스 많이 발라 줘. じゃあ私のにはマスタードをたっぷり塗って。

場面 3 — お店で注文するとき(敬語) 初めて入った핫도그の専門店。メニューが多くて選ぶのに迷います。

  • 저기요, 핫도그 두 개 포장해 주세요. 하나는 치즈로요. すみません、핫도그を二つ持ち帰りでお願いします。一つはチーズで。
  • 손님, 소스는 어떻게 해 드릴까요? お客様、ソースはいかがなさいますか?

敬語・タメ口と、似た表現

単語そのものに丁寧さの上下はありません。分かれるのは、その単語を入れる文のほうです。お店では 핫도그 하나 주세요 (hatdogeu hana juseyo)、友だちには 핫도그 하나만 사 줘 (hatdogeu hanaman sa jwo) が自然です。売る側が叫ぶ 핫도그 나왔습니다 (hatdogeu nawatseumnida) も丸ごと覚えておくと、列の先頭で慌てずにすみます。

表現温度・強さ使う場面
핫도그 (hatdogeu)中立。いちばん広く通じる屋台・분식집・野球場・コンビニ、どこでも。二つの意味を両方カバーする
콘도그 (kondogeu)今どきの言い方。少し新しい感じ揚げたほうだけをピンポイントで指すとき。フランチャイズのメニューや若い世代の会話で見かける
핫바 (hatba)中立コンビニ・분식집。中身が魚のすり身の棒状の食べ物で、핫도그とは別の食べ物
소시지빵 (sosiji-ppang)中立。パン屋さんの言い方ベーカリーの陳列棚。パン生地の上にソーセージをのせて焼いたパン

文化背景 — ひとつまみの砂糖と、揚げ物横丁

핫도그は、英語の hot dog を音のまま写し取ってきた外来語です。ただし韓国に入って定着していく過程で、意味がもう一つくっつきました — パンの代わりに小麦粉の衣をつけて油で揚げた棒状の食べ物までを、同じ名前で呼ぶようになったのです。辞典が意味を二つに分けて載せているのは、その事情をそのまま反映した結果です。

韓国式の핫도그の目印は、砂糖です。揚げたてを砂糖の器で一度転がしてから、ケチャップをかけて手渡してくれるのですが、初めて見る外国の方はたいていここで一度驚きます。甘くて、しょっぱくて、油っぽいものが一口で入ってくる組み合わせなので、慣れてしまうと、むしろ砂糖なしのほうが物足りなく感じられるようになります。最近は、外側にじゃがいもをつけて揚げたものや、ソーセージの代わりにチーズを入れて伸びるようにしたものなど、バリエーションもずいぶん増えました。

ドラマやバラエティ番組で핫도그が登場する場面も、だいたい決まっています。制服姿の学生たちが下校途中に분식집の前で一本ずつ手にして食べていたり、市場を歩く登場人物が紙コップに刺さったものを持ちながら会話を続けていたり、といった場面です。値段が安くて立ったまま食べられるので、「特別なことのない、ふつうの一日」を見せるのにちょうどいい小道具というわけです。反対に野球場の場面なら、パンに挟んだほうが出てきます。画面の中の핫도그の形を見るだけで、その場面がどこなのか見当がつく、ということですね。

今日のクイズ

エミリーが市場の揚げ物横丁の屋台で「핫도그 하나 주세요」と言いました。おばさんが手渡してくれたのは、何でしょうか?

  1. 細長いパンに切れ目を入れてソーセージを挟み、マスタードを塗ったもの
  2. ソーセージに棒を刺して衣をつけ、油で揚げたもの
  3. 魚のすり身を棒に刺して揚げたもの

正解:2番。 屋台や분식집での핫도그の初期設定は、揚げたほうです。1番が欲しかったなら野球場の売店やコンビニのほうが確実ですし、3番は핫도그ではなく핫바です。

この記事の語釈と例文は、韓国国立国語院『韓国語基礎辞典』(krdict.korean.go.kr) から引用しました。当該部分(翻訳を含む)は CC BY-SA 2.0 KR ライセンスのもとで利用・配布されます。